神経系EDは器質性ED（物理的な機能障害による勃起障害）の一種です。神経性EDの場合は、直接的に陰茎の勃起神経を検査する方法がありません。そこで、末梢の体性神経の検査によって、自律神経の障害を推測します。

　神経系EDの検査には、振動覚検査、球海綿体筋反射潜時測定、陰茎背神経伝導速度測定などがあります。

※振動覚検査とは亀頭部に振動刺激を与え感覚に対する敏感度を測定するものです。

※球海綿体筋反射潜時測定とは亀頭部に電気刺激を加え、その刺激が骨髄を経由して会陰部にある球海綿体筋が収縮反射をおこすまでの時間を測定します。

※陰茎背神経伝導速度測定は陰茎を300gの力で水平に引っ張った状態で、陰茎背部（陰茎を水平にしたときの上の側）の先端から基部までの間を電気刺激が伝わる時間を測定し、その速度を記録する検査です。