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漢方薬で花粉症対策 (2009/12/13)


花粉症対策としての漢方薬と体質改善について調べてみました。西洋医学の対処療法とはちがった面が、漢方薬には期待されます。花粉症対策の漢方薬にはどんなものがあってどう作用するのかなどまとめて見ました。

花粉症の有効な対策の一つに体質を改善する方法がありますが、その手段として漢方薬があります。漢方医学的にみると花粉症は体から鼻水、涙などの?水?が噴出している状態であり、つまり?水毒?であると考えられています。

花粉症の治療や体質改善を目的として処方される漢方薬には次のようなものがあります。

まず、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)という漢方薬を取り上げてみます。花粉症に?冷え?は大敵ですが、これは身体を温めて寒気を取り除き風邪を発散する作用があり、冬の間の冷えが残っている花粉症患者の身体をこの小青竜湯で温めることによって症状を緩和させることができます。また水様性の鼻水や涙目、咳にも効果があります。花粉症では最初に処方されることの多い薬ですが、風邪や気管支炎、喘息など幅広く応用されています。

麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)という漢方薬は、小青竜湯で体が十分温まらない時に、小青竜湯と合わせて用いられます。体力の無い人や中高年にも多く用いられています。

衛益顆粒(えいえきかりゅう)という漢方薬は、胃腸の働きを高め免疫機能を整える作用があります。風邪の予防、治療に多く使われています。

八仙丸(はっせんがん)という漢方薬は、口やのどの渇きを抑え、肌の乾燥やかゆみを軽減する作用があります。

花粉症対策に効果的と思われる漢方薬はこの他にも数多くありますが、服用の際には漢方薬専門家の処方やアドバイスを守ることが大切なことは言うまでもありません。漢方薬は副作用がないと思われがちですが、?薬?である以上副作用はあります。ただし自然の成分から作られているので、化学薬品と比べて非常に少ないということがメリットです。

これまで思うように花粉症対策の効き目がなかった方は一度、花粉症対策としての漢方薬についてご相談されたらいかがでしょう。

次に花粉症対策としての体質改善ですが、漢方薬の根本はこの体質改善にありますね。生活習慣とも密接に結びついていますので、そのあたりも考えて見たいところです。

同じように花粉を吸っていても花粉症になる人もいれば、ならない人もいます。これは体質の違いによるもので、体質を改善することは重要な花粉症対策の一つです。体質改善には日常の生活習慣を見直す必要があります。

食生活では肉類や乳製品を控え、魚や野菜、穀類を多くとるように心掛けます。高たんぱく高カロリーの欧米型の食事ではなく、昔ながらの和食は体質改善に最適です。

そして十分な睡眠をとり規則正しい生活をすることも大切なことです。不規則な生活や睡眠不足は自律神経の失調をおこし体力も低下します。体力の低下は花粉症の症状を悪化させてしまいます。

また喫煙は花粉症の大敵であるため辞めたいものです。タバコを吸う事は大気汚染の中に身をおいているようなもので花粉症の症状を悪化させてしまいます。

飲酒は一般的にはアレルギーを悪化させるものですが、赤ワインや日本酒を適当量飲むことは身体をあたためる効果があり、花粉症の症状緩和に効果的です。ただしビールは身体を冷やし症状を悪化させる可能性があります。

また適度に運動することも大切です。水泳、乾布摩擦、日光浴など適度な運動を継続的に行うことで体力もつき、ストレス解消にもなります。

花粉症と生活習慣は密接に関わっています。常日頃からよい生活習慣を心掛けて過ごすことが花粉症に負けない体質をつくるのです。

体質の改善には漢方薬を利用する方法もあります。様々な種類があるため、自分の症状や体質を専門医と相談の上薬の種類を決めます。

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