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- 子宮内膜症 (2013/3/25)
子宮内膜症
子宮内膜症は、本来なら子宮の内側にある子宮内膜という組織が、何らかの理由で子宮の内側以外の場所で増えてしまう病気です。それによって月経痛や月経時の腰痛、性交痛、排便痛などの痛みや、過多月経、貧血、下痢、便秘などを引き起こします。不妊の原因になっていることも少なくありません。
子宮内膜症の漢方治療は、増殖した内膜を治療していくというよりも、体質を改善させることで、痛みなどの症状を抑えていくことが目的となります。
漢方で子宮内膜症に対処する!
漢方には「気・血・水(き・けつ・すい)」という3つの要素があり、これらのバランスが崩れることで、体に不調が現れると考えられています。子宮内膜症の病態は、このうちの気と血の異常が関係しているとされています。 気の異常としては、気の流れが滞っている「気滞(きたい)」が、血の異常としては、血が滞って流れにくくなっている「お血」が大きく影響しているようです。そこで、気滞やお血を改善する漢方薬を用いて、体質改善を図っていきます。
◆子宮内膜症の症状を改善するおもな漢方薬
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)、温経湯(うんけいとう)など
漢方薬は、症状はとることはできても内膜の増殖を抑えることは難しいといえます。「子宮内膜症はあってもいいけれど、毎月のつらい症状だけは取りたい」。そういう女性に向いている治療といえるでしょう。
子宮内膜症、子宮腺筋症の中医学(漢方)の考え
子宮内膜症、子宮腺筋症ともに、程度が軽ければ副作用の少ない漢方をお勧めします。
しかし、程度が重ければホルモン療法や手術などの婦人科治療をお勧めします。
下記に当てはまる人は漢方服用をお勧めいたします。
1.病変の程度が軽い人
2.不妊で悩んでいる人
3.ホルモン療法の副作用を軽減したい人
4.ホルモン療法の効果を上げたい人
5.再発予防をしたい人